久しぶりに本題です.この初夏シーズンのロンドン・オークションでは,フェルメール作?とされる下記が,クリスティーズに出品されます.
「聖プラクセディス」画像はウィキペディアのフェルメールの作品の項より.
Barbara Piasecka Johnsonコレクションからの売り立てです.
個人的にはサザビーズのフランス・フランケン?世の作品に惹かれます.
出エジプト記の紅海渡渉とヨゼフの墓の発見のダブル・モティーフを描いた1630年の作品で,ヤン・ブリューゲル父子が活躍した時代のもので,20年ほど前に当時の東武美術館でご覧になった方も多いのではないかと思います.ベルギーのコペ男爵のコレクションの展覧会でしたが,今回もそれからの出品です.展覧会カタログを見直すとき,このような珠玉のコレクションが紹介された当時がしのばれます.昨今の展覧会は集客が成果と誤解されている向きもあるようですから.
フランス・フランケン?世は,装飾的かもしれないが,チャーミングな作風で,もっと評価されてよいフランドル・バロックの画家です.
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2014年のオークションからーフェルメールですか?
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